公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
キササゲ
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Catalpa Fruit 生薬ラテン名 CATALIPAE FRUCTUS
キササゲ
生薬名:キササゲ
キササゲ,Catalpa bungei
植物名:キササゲ,Catalpa bungei
基原 キササゲCatalpa ovata G. Don又はCatalpa bungei C. A. Meyer (Bignoniaceae ノウゼンカズラ科)の果実
調製 秋,莢果が熟して緑色からなかば褐色に変わるころ採取し乾燥する.
産地 中国,日本(岩手県)
性状 細長い棒状を呈し,長さ30 ~ 40 cm,径約0.5 cmである.外面は暗褐色で,内部には多数の種子がある.種子は扁平又はやや半管状を呈し,長さ約3 cm,幅約0.3 cm,灰褐色で,その両端は毛状を呈し,毛状部は長さ各約1 cmである.果皮は薄く,折れやすい.
弱いにおいがあり,味は僅かに渋い.
成分 イリドイド配糖体:catalposide, catalpol
フタリド類:catalpalactone
芳香族誘導体:p-hydrpxybenzoic acidsonota
その他:カリウム (灰分の約25%がカリウム塩類とされる)
選品 果柄の混入が少なく(果柄5%以下),あまり砕けてなく,僅かに種子を現わす程度に先端が割れている物が良い.
適応 利尿作用があり,腎炎・ネフローゼなどのむくみ,黄疸,胃のむかつき,皮膚のかゆみに使用される.
漢方
処方例
漢方処方には用いられていない.

貯法 密閉容器
備考 キササゲの漢字記載は「木大角豆」である.
民間薬として使用される.

情報更新日 2022/05/13

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