新常用和漢薬集
名称 |
ボウショウ
(芒硝)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Sodium Sulfate Hydrate | 生薬ラテン名 | SAL MIRABILIS |
![]() 生薬名:ボウショウ |
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基原 |
主として硫酸ナトリウム(Na2SO4)の十水和物である。 乾燥したものは定量するとき、硫酸ナトリウム(Na2SO4:142.04) 99.0 %以上を含む。 |
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調製 | 主に天然鉱物の芒硝を再結晶化して製する。 | ||
産地 | 中国(河北、河南、江蘇、山東省など) | ||
性状 |
無色~白色の結晶又は結晶性の粉末で、においがなく、味は清涼感があり、塩辛い。 水に溶けやすく、無水エタノールにほとんど溶けない。 空気中で速やかに風解する。 |
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成分 | 硫酸ナトリウム十水和物(Na2SO4・10H2O) | ||
選品 | 無色透明、無臭、塊状の結晶のものが良品。 | ||
適応 | 緩下、清熱、腸内の津液を補い、便を軟らかくする作用があり、便秘、腹部膨満感を改善する薬方に配合する。 | ||
漢方 処方例 |
調胃承気湯(ちょういじょうきとう) 桃核承気湯(とうかくじょうきとう) 大承気湯(だいじょうきとう) 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん) |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | 日本名別名;硫酸ナトリウム、硫酸ナトリウム十水和物。現在用いられている芒硝は含水硫酸ナトリウムであるが、正倉院薬物の芒硝は結晶硫酸マグネシウムと鑑定された。 | ||
情報更新日 2019/05/09 |