公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ビンロウジ (檳榔子)
第十七改正日本薬局方 収載
英名 Areca 生薬ラテン名 ARECAE SEMEN
ビンロウジ
生薬名:ビンロウジ
ビンロウ
植物名:ビンロウ
基原 ビンロウAreca catechu Linné(Palmae ヤシ科)の種子
調製 果肉から分離した種子を石灰水又は水と煮沸後、乾燥する。
産地 インドネシア、マレーシア、スリランカ、インド、中国(海南島、雲南省、福建省など)、台湾。
性状 鈍円錐形~扁平なほぼ球形を呈し、高さ1.5 ~ 3.5 cm、径1.5 ~ 3cmで、底面の中央にはへそがあり、通例、くぼんでいる。外面の色は灰赤褐色~灰黄褐色を呈し、色のうすい網目模様があり、質は堅い。
切面は質が密で、灰褐色の種皮が白色の胚乳中に入り込んで大理石様の模様を呈し、種子の中央はしばしばうつろである。
弱いにおいがあり、味は渋くて僅かに苦い。
成分 アルカロイド類: arecoline, arecaidine, guvacine, guvacoline, isoguvacine
ステロイド類: diosgenin, kriptogenin
タンニン類:arecatannin A1, A2, A3, B1, B2, C
精油:myristicin
選品 肥大し、内部が堅く、大理石様模様の白色部が鮮やかなものが良い。
適応 収斂・唾液分泌促進、条虫駆除作用がある。
漢方
処方例

鶏鳴散加茯苓(けいめいさんかぶくりょう)
構成生薬のうち、檳榔子・陳皮の組み合わせにより、飲食停滞による腹部膨満感・四肢の気をめぐらし、手足の倦怠感を治す。

女神散(にょしんさん)
構成生薬のうち、檳榔子・当帰・香附子の組み合わせにより、更年期障害などでののぼせ・めまいを改善する。

椒梅湯(しょうばいとう)
構成生薬のうち、檳榔子・烏梅・山椒の組み合わせにより、回虫・蟯虫などを駆除する。

延年半夏湯(えんねんはんげとう)
構成生薬のうち、檳榔子・人参の組み合わせにより、胃腸機能を促進、腹部膨満感を治す。

貯法 密閉容器
備考 薬用以外に染料やアクセサリーに供する。

情報更新日 2020/04/27

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