新常用和漢薬集
名称 |
ウワウルシ
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Bearberry Leaf | 生薬ラテン名 | UVAE URSI FOLIUM |
![]() 生薬名:ウワウルシ |
![]() 植物名:クマコケモモ |
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基原 | クマコケモモ Arctostaphylos uva-ursi Sprengel(Ericaceae ツツジ科)の葉 | ||
調製 |
開花期(4 ~ 6月)に自生する葉を取り、陽乾又は火力乾燥する。 葉柄が少なく、破砕されておらず、葉身が厚く緑色の濃いものが良い。栽培は困難。 |
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産地 | スペイン、フランス、ドイツ | ||
性状 |
倒卵形~へら形を呈し、長さ1 ~ 3 cm、幅0.5 ~ 1.5 cm、上面は黄緑色~暗緑色、仮面は淡黄緑色である。全縁で鈍頭又は円頭で時にはくぼみ、葉脚はくさび形で、葉柄は極めて短い。葉身は厚く、上面に特異な網状脈がある。折りやすい。 弱いにおいがあり、味は僅かに苦く、収斂性である。 |
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成分 |
ハイドロキノン配糖体:arbutin(7 ~ 10 %)、methylarbutin その他:タンニン類、没食子酸、ellagic acid、ursolic acid、quercetin、allantoin |
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選品 | 定量するとき、アルブチン7.0%以上を含み、破折が少なく、葉のみで枯葉の混じってないものがよい。 | ||
適応 | 尿路消毒・利尿剤として尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などに用いる。 | ||
漢方 処方例 |
通常、漢方処方としては用いない。 | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
ウワウルシの果実の効用はヨーロッパで17世紀ごろから知られていた。19世紀前半になってから、葉の効用が、ヨーロッパ,アメリカで知られるようになり、日本へも伝えられた。最近は化粧品にも用いられている。 初版日本薬局方から収載。 |
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情報更新日 2017/02/27 |