新常用和漢薬集
名称 |
ウヤク
(烏薬 天台烏薬)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Lindera Root | 生薬ラテン名 | LINDERAE RADIX |
![]() 生薬名:ウヤク |
![]() 植物名:テンダイウヤク |
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基原 | テンダイウヤク Lindera strychnifolia Fernandez‐Villar(Lauraceae クスノキ科)の根 | ||
調製 | 冬又は春に掘り取り、洗浄し、陽干する。 | ||
産地 | 中国(浙江省など) | ||
性状 |
紡錘形又はところどころくびれた連珠状を呈し、長さ10 ~ 15cm、径10 ~ 25mmである。外面は黄褐色~褐色を呈し、僅かに細根の跡がある。横断面の皮部は褐色、木部は淡黄褐色を呈し、褐色の同心性の輪及び放射状の線がある。質はち密で堅い。 樟脳様のにおいがあり、味は苦い。 |
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成分 |
モノテルペン類: l-borneol セスキテルペン類: linderane, linderene, linderalactone, lindesterone アルカロイド類: laurolitsine |
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選品 | 肥大し、においが強く、横断面が淡褐色のものが良品とされる。 | ||
適応 | 強壮・健胃・鎮痛・鎮痙・鎮静・縮尿作用があり、半身不随、麻痺・脳卒中の初期・月経痛に使用する薬方に配合される。 | ||
漢方 処方例 |
烏薬順気散(うやくじゅんきさん) |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | 衡州烏薬はイソヤマアオキ Cocculus laurifolius(ツヅラフジ科)の根 | ||
情報更新日 2020/04/27 |