新常用和漢薬集
名称 |
ニガキ
(苦木)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Picrasma Wood | 生薬ラテン名 | PICRASMAE LIGNUM |
![]() 生薬名:ニガキ |
![]() 植物名:ニガキ |
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基原 | ニガキ Picrasma quassioides Bennet (Simaroubaceae ニガキ科)の木部 | ||
調製 | 春秋に採取し、樹皮、根皮、茎皮をはぎ取り、日干しする。 | ||
産地 | 日本(長野、群馬) | ||
性状 |
淡黄色の切片、削片又は短い木片で、横切面には明らかな年輪及び放射状の細かい線がある。質は密である。 においがなく、味は極めて苦く、残留性がある。 |
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成分 |
皮部: 苦味質:quassin(nigakilactone D)、nigakilactone A~N、picrasin A~G、nigakihemiacetal、2,6-dimethoxy-p-benzoquinone その他:トリテルペノイド 心材: アルカロイド:nigakinone、methylnigakinone、β-carboline 誘導体 |
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選品 | 樹皮を混入しない、苦味の強いものがよい。 | ||
適応 |
苦味健胃薬として、粉末、チンキ剤、煎剤にして、消化不良、下痢、胃腸炎に用いる。 また、殺虫薬として用いることもある。 |
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漢方 処方例 |
漢方処方には使用しない。 | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | 初版日本薬局方では外国産クァッシア木の代用として用いられたが、家庭薬の原料として用いられる。 | ||
情報更新日 2017/03/03 |