新常用和漢薬集
名称 |
トチュウ
(杜仲)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Eucommia Bark | 生薬ラテン名 | EUCOMMIAE CORTEX |
![]() 生薬名:トチュウ |
![]() 植物名:トチュウ |
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基原 | トチュウ Eucommia ulmoides Oliver(Eucommiaceae トチュウ科)の樹皮である。 | ||
調製 | 樹齢15年以上で、伐採し収穫する。 | ||
産地 | 中国(四川、陜西、湖北、河南、貴州、雲南) | ||
性状 |
厚さ2 ~ 6 ㎜ の粗皮を除いた半管状又は板状の皮片である。外面は淡灰褐色~灰褐色で粗雑であるが、ときにコルク層が剥離され赤褐色を呈することもある。 内面は暗褐色~褐色を呈し、平滑で細かい縦線があり、折ると白絹様のグッタペルカ(熱可塑性のゴム様物質)の糸が出る。 僅かに特異なにおい及び味がある。 |
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成分 |
リグナン:pinoresinol diglucoside モノテルペン:eucominndol イリドイド:eucommiol |
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選品 | 肥厚し、折ると良く白糸が出るものが良い。 | ||
適応 | 漢方処方用薬:強壮・鎮痛作用があり、肘関節の障害・血圧降下を改善する目的で薬方に配合される。 | ||
漢方 処方例 |
大防風湯 |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | 神農本草経の上品に収載されている。茶として葉を使用している。 | ||
情報更新日 2017/03/02 |