新常用和漢薬集
名称 |
タクシャ
(沢瀉)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Alisma Tuber | 生薬ラテン名 | ALISMATIS TUBER |
![]() 生薬名:タクシャ |
![]() 植物名:サジオモダカ |
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基原 | サジオモダカAlisma orientale Juzepczuk (Alismataceae オモダカ科) の塊茎で、通例、周皮を除いたもの。 | ||
調製 | 11月ごろ掘りとり、葉柄及び細根を除き、表皮をほとんど除いて乾燥する。 | ||
産地 | 中国(四川・福建省)、韓国で栽培。 | ||
性状 |
球円形~円錐形を呈し、長さ3~8 cm、径3~5 cm、ときには2~4に分枝して不定形を呈するものがある。外面は淡灰褐色~淡黄褐色で、僅かに輪帯があり、根の跡が多数の小さいいぼ状突起として存在する。断面はほぼ密で、その周辺は灰褐色、内部は白色~淡黄褐色である。質はやや軽く、砕きにくい。 わずかににおいがあり、味はやや苦い。 |
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成分 |
四環性トリテルペン:alisol B monoacetate、alisol B、alisol Aなど セスキテルペン:alismol、alismoxide、 orientarol A,B, C など |
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選品 | 肥大重質のもので、断面が淡黄白色のものが良品。 | ||
適応 | 漢方処方用薬:止渇・利尿作用があり、めまいを治す。 | ||
漢方 処方例 |
沢瀉湯(たくしゃとう) 五苓散(ごれいさん)、猪苓湯(ちょれいとう) 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう) 八味丸(はちみがん)、六味丸(ろくみがん) 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう) |
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貯法 | |||
備考 | 四川省及びその周辺地域から産出される川沢瀉(せんたくしゃ)、福建省及びその周辺地域から産出される建沢瀉(けんたくしゃ)がよく知られている。近年は川沢瀉の流通量が多い。また、これら産地に由来する沢瀉が省を超えて栽培されている。以前は台湾産、国内産の生薬も見られたが現市場では見られない。 | ||
情報更新日 2017/03/02 |