公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ソボク (蘇木)
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Sappan Wood 生薬ラテン名 SAPPAN LIGNUM
ソボク
生薬名:ソボク
Caesalpinia sappan
植物名:Caesalpinia sappan
基原 Caesalpinia sappan Linné (Leguminosae マメ科)の心材
調製 多くは秋に伐採し,色の薄い辺材の部分を取り除いた心材を乾燥する.
産地 インド,タイ,中国
性状 切片,削片又は短い木片で,黄赤色~灰黄褐色を呈し,ときには淡褐色~灰白色の辺材を付けることがある.質は堅い.横切面には年輪様の紋様がある.
におい及び味がほとんどない.
成分 色素:brazilin(日局18確認試験), brazilein
ホモイソフラボノイド:sappanol, sappanone B,prosappanin A
選品 堅く,濃い紅黄色のものが良い.淡紅黄色のものは品質が劣る.
適応 解熱・鎮痛・消炎・止血・消腫・駆瘀血作用があり,婦人薬に配合される.
漢方
処方例

通導散,活血散瘀湯
構成生薬のうち,蘇木,大黄,紅花,当帰の組み合わせにより,打撲,月経不順,月経痛,更年期障害を改善する.

貯法 密閉容器
備考 インド,マレー諸島原産の樹高5~10mの小高木.葉は2回羽状複葉で,花は黄色の円錐花序.幹や枝には多数の刺を生じる.
花木として植栽され,スオウと呼ばれる.

情報更新日 2025/08/02

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