新常用和漢薬集
名称 |
セッコウ
(石膏)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Gypsum | 生薬ラテン名 | GYPSUM FIBROSUM |
![]() 生薬名:セッコウ |
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基原 | 天然の含水硫酸カルシウムで、組成はほぼCaSO4・2H2O である。 | ||
調製 | 採取後、他の石や土砂を取り除く。 | ||
産地 | 中国(甘粛、湖北、湖南、山東、四川省など) | ||
性状 |
光沢のある白色の重い繊維状結晶塊で、砕くと容易に針状~微細結晶性の粉末となる。 におい及び味がない。 水に溶けにくい。 |
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成分 | 硫酸カルシウム二水和物(CaSO4・2H2O) | ||
選品 | 色が白く清らかで、繊維状に結晶がみられる水晶のようなものが良い。砕けやすいものを良品とする。 | ||
適応 | 止渇・解熱・鎮静・鎮痙・利尿作用があり、肌のほてり、炎症を取り除き、止痛・発斑・発疹・口内炎などを改善する薬方に配合する。 | ||
漢方 処方例 |
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう) 大青竜湯(だいせいりゅうとう) 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう) 白虎湯(びゃっことう) 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう) 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん) 釣藤散(ちょうとうさん) 消風散(しょうふうさん) |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | セッコウを加熱し脱水したものが「焼(ショウ)セッコウ」であり、ほぼCaSO4・1/2H2O の組成を有し、日本薬局方に収載されている。 | ||
情報更新日 2019/05/09 |