公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
インチンコウ (茵陳蒿)
第十七改正日本薬局方 収載
英名 Artemisia Capillaris Flower 生薬ラテン名 ARTEMISIAE CAPILLARIS FLOS
インチンコウ
生薬名:インチンコウ
カワラヨモギ
植物名:カワラヨモギ
基原 カワラヨモギ Artemisia capillaris Thunberg (Compositae キク科)の頭花。
調製 8~9月頃、茎ごと刈り取り、陰干し、または温風乾燥後、頭花を集める。
産地 本州(長野など)、四国、中国(安徽・湖北・江蘇・陝西省など)。
性状 卵形~球形の長さ1.5~2 mm 、径約2 mmの頭花を主とし、糸状の葉と小花の柄からなる。頭花の外面は淡緑色~淡黄褐色、葉の外面は緑色~緑褐色を呈する。
頭花をルーペ視するとき、総ほう片は3 ~ 4列に覆瓦状に並び、外片は卵形で鈍頭、内片は楕円形で外片より長く、長さ1.5 mm、内片の中央部は竜骨状となり、周辺部は広く薄膜質となる。小花は筒状花で、頭花の周辺部のものは雌性花、中央部は両性花である。そう果は倒卵形で、長さ0.8 mmである。質は軽い。
特異な弱いにおいがあり、味はやや辛く、僅かに麻痺性である。
成分 クマリン誘導体(esculetin、6,7-dimethoxycoumarin)、イソクマリン誘導体(capillarisin)、capillarin、有機酸、フェノール類、精油など。
選品 新鮮で、粒が揃っていて未熟頭花が混入せず、独特のにおいの強いものが良い。
適応 漢方処方用薬:利胆・消炎作用があり、炎症性黄疸、流行性肝炎、じんましんを治療する薬方に配合される。
漢方
処方例
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)、茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)
 構成生薬のうち、茵蔯蒿・山梔子の組み合わせで、利胆、消炎を期待して、黄疸、皮膚のかゆみに用いる。

貯法 密閉容器
備考 第17改正日本薬局方 第一追補で漢字表記に修正があった。(茵蔯蒿 → 茵陳蒿)
第17改正日本薬局方 第二追補で性状について修正があった。(花序軸 → 小花の柄)

情報更新日 2020/05/14

▲このページの最上部へ