新常用和漢薬集
名称 |
ジュウヤク
(十薬)
第十七改正日本薬局方 収載
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別名 | 重薬、蕺菜(じゅうさい) | ||
英名 | Houttuynia Herb | 生薬ラテン名 | HOUTTUYNIAE HERBA |
![]() 生薬名:ジュウヤク |
![]() 植物名:ドクダミ |
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基原 | ドクダミ Houttuynia cordata Thunberg (Saururaceae ドクダミ科)の地上部。 | ||
調製 | 花期に地上部を刈り取り、水洗いし乾燥する。 | ||
産地 | 日本(新潟、徳島、大分、島根、愛媛、茨城、京都など)、中国 | ||
性状 |
茎に互生した葉及び花穂(かすい)からなり、茎は淡褐色を呈し、縦溝と隆起する節がある。水に浸してしわを伸ばすと、葉は広卵状心臓形で、長さ3 ~ 8 cm、幅3 ~ 6 cm、淡緑褐色を呈し、全縁で、先端は鋭くとがる。葉柄は長く、基部に膜質のたく葉が付いている。花穂は1 ~ 3 cm、淡黄褐色で無花被の多数の小形の花を付け、その基部に長卵円形の淡黄色~淡黄褐色の総包4枚がある。 僅かににおいがあり、味はない。 |
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成分 |
フラボノイド配糖体:quercitrin 、isoquercitrin など その他:benzamide 誘導体など |
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選品 | 花穂や葉が脱落しないように乾燥させたものが良品である。 | ||
適応 | 民間療法:利尿、排膿、緩下剤、動脈硬化の予防に煎じ薬として内服する。また、水虫やタムシなどの皮膚疾患に外用する。 | ||
漢方 処方例 |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
生の植物には特異臭のdecanoylacetaldehydeやlaurylaldehydeを含むが、乾燥して生薬に調製するとほとんど飛散する。 どくだみ茶として用いられる。民間では痔疾、腫れ物、腰痛に生の葉を患部に貼る。また、中国では魚腥草(ぎょせいそう)と称する。 |
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情報更新日 2017/03/02 |