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東京都薬用植物園 ケシの開花状況【05/27・本年最終更新】
2019.05.29(水) 掲載
東京都薬用植物園のケシ・アサ試験区におけるケシ属植物等の開花状況をお知らせしてまいりました。開花が終盤となりましたので、本稿(5/27撮影・5/29掲載)をもって2019年のケシ属開花状況更新を終了いたします。
*写真はそれぞれ、クリックで拡大してご覧になれます。
*ケシ外柵の開放は、5/18(土)で終了しました。
ケシ・アサ試験区の状況(5月27日)
ケシ・アサ試験区の状況です。開花がほとんど終了し、さく果となりました。
白い袋は翌年用の種子を採るために品種間の交雑を防ぎ、自家受粉させるための袋です。
ケシ(ソムニフェルム種) *あへん法により栽培禁止
一貫種とトルコ種のさく果です。一貫種は縦長、トルコ種は横長のさく果をつけます。
さく果表面の黒い縦筋は、研究用にあへんを採取した跡です。採取したあへんは法に基づき、全量を国へ納付します。
アツミゲシ(セチゲルム種) *あへん法により栽培禁止
ほぼすべて、さく果になっています。
ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種) *麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止
ハカマオニゲシのさく果です。和名の由来である長いハカマ(苞葉)は、さく果になっても確認できます。
冷房室の「青いケシ」の状況(5月27日)
青いケシは引き続きコンディションが良好です。6月初旬までの見頃となりそうです。
*青いケシは、法による規制がありませんので一般家庭でも栽培可能ですが、暑さ対策が重要になります。