【新着情報・ご案内】
東京都薬用植物園 ケシの開花状況【2020/05/12現在】
2020.05.12(火) 掲載
2020年(令和2年) ケシ開花状況の掲載について東京都薬用植物園は臨時休園中です。
休園期間が延びている現状に鑑み、ネット上で、ケシ・アサ試験区におけるケシ属植物等の開花状況をご紹介いたします。
*今年度のケシのミニ講座、ケシのパネル展および外柵の開放は中止となりました。
*この掲載は、現時点での外出を促す主旨ではありませんので、ご理解の程お願いいたします。
ケシ・アサ試験区の状況(5月12日)
最も手前の深赤色の花はハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)です。
その奥の小輪の花がアツミゲシ(セチゲルム種)、さらに奥がケシ(ソムニフェルム種)です。
ケシ(ソムニフェルム種) *あへん法により栽培禁止
白い花の一貫種は「さく果」が目立ってきました。
紫色の花を咲かせるトルコ種。「さく果」は一貫種のものに比べて横広です。縦方向の黒い線は、研究用にあへんを採取した痕です。
ソムニフェルム種の園芸種です。
(注:園芸種も我が国の法律により栽培禁止です。)
赤一重も開花しました。八重咲き種も咲き続けています。
一重咲きとは全く異なる花のように見える八重咲き種ですが、裏から見ると、最も下(外側)にある4枚の花弁が本来の花弁で、あとの花弁は雄しべが変化したものであることが伺え、一重咲きの花と共通の構造であることが理解できます。
アツミゲシ(セチゲルム種) *あへん法により栽培禁止
紫色の系統は引き続き最盛期、赤色の系統はピークを過ぎたようです。
ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種) *麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止
開花しました。ハカマオニゲシは5-6枚の花弁をもつ花も多くみられます。