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東京都薬用植物園 ケシの開花状況【2023/05/21現在・今年度最終】

2023.05.22(月) 掲載

東京都薬用植物園のケシ・アサ試験区におけるケシ属植物の開花状況を、本ウェブサイトにてご紹介してまいりました。
開花が概ね終了しましたので、今年度のご紹介は今回をもって終了といたします。
試験区外柵の開放、およびフェンスに掲示している【ケシのパネル展】は、終了しました。
果実はまだ柵越しに観察できますが、これらも5月末までに整理いたします。

ケシ・アサ試験区の状況(5月21日)

ケシ・アサ試験区の状況(5/21)

ケシ属のいずれの種類も開花が概ね終わり、結実しています。


ケシ(ソムニフェルム種) *あへん法により栽培禁止

ソムニフェルム種(一貫種)

白い花の一貫種です。ほぼすべて、さく果となりました。
さく果の表面に見える縦方向の黒い筋は、研究用にあへんを採取した跡です。採取したあへんは、法にもとづき全量を国へ収納します。
頂芽の花はすべて終了し、現在咲いている一貫種の花は、開花期間を延ばすため一部の脇芽を温存して開花させているものです。


ソムニフェルム種(ボスニア種)

晩生系統のボスニア種が開花しました。背が高く、茎には少し毛があり、花は白色で花弁基部に紫色の斑紋があります。


ソムニフェルム種(園芸種)

園芸種(一重咲き・紫色)です。こちらも概ね結実しています。
園芸種といってもあへんアルカロイドを含み、わが国ではあへん法により栽培禁止です。


アツミゲシ(セチゲルム種) *あへん法により栽培禁止

セチゲルム種

花は9割方終わり、来年用の採種も済んでいます。それ以外のさく果からの種子の飛散を防ぐため、切除してあります。


ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種) *麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止

ブラクテアツム種のさく果と花

さく果には苞葉が残存しています。開花も終盤となっています。

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