公益社団法人東京生薬協会

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東京都薬用植物園　ケシの開花状況【2023/05/13現在】

2023.05.13（土） 掲載

東京都薬用植物園のケシ・アサ試験区におけるケシ属植物の開花状況を、本ウェブサイトにてご紹介いたします。

ケシ・アサ試験区の状況（5月13日）
ソムニフェルム種各種の開花は、ピークを若干過ぎたようで、さく果が目立つようになってきました。
試験区外柵の開放、およびフェンスに掲示している【ケシのパネル展】は、明日5月14日（日曜）までとなります。


ケシ（ソムニフェルム種）　＊あへん法により栽培禁止
白い花の一貫種です。開花数はピークを越し、さく果（俗に言う「けし坊主」）を結んだ株が多くなりました。
後方に見える白い袋は、来年用の種子を採るさく果です。開花前に袋掛けをして、他品種との交雑を防いでいます。


紫色の花のトルコ種です。さく果の形状は品種によって違いがあり、トルコ種のものは横広の扁球形です。
さく果の表面に見える縦方向の黒い筋は、研究用にあへんを採取した跡です。採取したあへんは、法にもとづき全量を国へ収納します。


八重咲きの園芸種（カーネーション咲き・赤色）の開花と結実です。園芸種といってもわが国ではあへん法により栽培禁止です。


アツミゲシ（セチゲルム種）　＊あへん法により栽培禁止
花数のピークを過ぎましたが、まだ花は見られます。左端に見える白い袋は、前述のとおり交雑を避け、来年用の種子を採るさく果に掛けているものです。


ハカマオニゲシ（ブラクテアツム種）　＊麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止
さく果を撮影しました。逆円錐形で柱頭部が黒褐色です。苞葉も残存しています。開花もまだ続いています。

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