公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヤマグルマ

(ヤマグルマ科)

 

撮影日 2024-04-23

植物のある場所 ロックガーデン

比較的温暖な地方(おもに暖帯~亜熱帯)の、急斜面や崖のようなところに多く生育する常緑高木です。葉は互生しますが、ほぼ輪生状で、この葉の付き方が和名の由来となっています。属名 Trochodendron も「車輪の木」を意味し、同様の命名といえます。
花は両性花で、花被(花弁や萼片)がありません。
樹皮を砕いて水に漬け、溶出する粘質を集めて「鳥黐(とりもち)」を作ることに使われてきました。このためトリモチノキの別名もあります。
ヤマグルマ科は材に道管をもたず、仮道管のみを有しています。これは裸子植物である針葉樹類の材において主にみられる特徴であり、被子植物進化の初期段階をとどめていると考えられています。
【分布】本州山形県以南〜沖縄、台湾、朝鮮半島南部

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