ウメ

 

わが国でも、早春の花の代名詞のような花木として親しまれていますが、梅は中国の国花で、わが国へは万葉集にもたくさん詠まれていることから、それより前に渡来したものと思われます。実を食・薬用にする実梅と、花を観賞する花梅に分けられ、いずれも多くの品種があります。食・薬用には青い果実を用い、梅干し、梅酒や梅肉エキスなどを作ります。未熟果の皮をむいて、煤煙中に埋め、蒸し焼きにしてから、種子を除いたものを生薬名「烏梅」と呼び、清涼、整腸、解熱などに用いる「烏梅丸」などに応用します。(写真および解説:清水虎雄)

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