シロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科)

 

 

 

 

 

学名:Lycoris albiflora Koidzumi
有毒部分:全草、特に鱗茎
成分:リコリン
産地:奄美大島原産

 

ヒガンバナ科の球根性の多年草。秋のお彼岸になると咲くところから名付けられ、また、お寺や墓地に多く咲くからでしょうか「シビトバナ」「ジゴクバナ」とも呼ばれます。造形美の極みのような美しい花を咲かせるのに、純白のサギソウは大人気なのにナァーと、その不吉な名が気の毒のようです。村の入り口、道祖神さんの近くによく見かけます。これは村に魔物が進入するのを防ぐ役目を負っていたようです。乳腺炎や浮腫などに鱗茎、生薬名「石蒜(せきさん)」をすりおろし、布きれに包んで患部や足の裏の土踏まずに張ったりしたようですが、今はあまり使いません。(写真:森下信一、解説:清水虎雄)

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