サンシュユ

 

学名:Cornus officinalis Sieb. et Zucc.
生薬名:サンシュユ(山茱萸)
使用部位:果実
用途:漢方処方用薬:収斂作用(八味地黄丸)
成分:イリドイド配糖体
産地:中国・朝鮮半島
その他:日本薬局方収載

 

青梅市「梅の公園」の山茱萸

早春に鮮やかな黄金色の小さな花をたくさん咲かせます。これを見て、かの牧野富太郎博士は「ハルコガネバナ」と呼びました。もともとは中国原産のミズキ科の落葉樹ですが、初めは薬用樹として渡来したようです。秋には、グミに似た赤い果実をたくさんつけます。この堅い核を除いて乾燥したものを生薬名「山茱萸」と言い、強壮、強精剤として、八味地黄丸や牛車腎気丸などに配合されます。焼酎に漬け、「山茱萸酒」にすれば、冷え性や疲労回復に役立ちます。(写真:松本一男、解説:清水虎雄)

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