ソメイヨシノ(バラ科) |
![]() |
学名:Prunus x yedoensis Matsumura |
サクラは日本の国花で、最も昔から親しまれた花と言えます。「花は桜木、人は武士」と言われるぐらい、満開の花が春風に舞い、一気に花吹雪と散る、散りぎわが潔く感じたからでしょうか。たくさんある品種の中で、最もなじみのあるのは何と言っても「ソメイヨシノ」でしょう。このサクラは江戸の末期、駒込染井の植木屋が初めて、売り出したことから、名付けられたと云われます。薬用には皮をはぎ乾燥したものを生薬名「桜皮」と呼び、「十味敗毒湯」や「治打撲一方」などの漢方処方に配合されます。煎じた液は、食中毒や咳止めに用いられます。(写真:森下信一、解説:清水虎雄) |