サフラン(アヤメ科) |
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学名:Crocus sativus L.
生薬名:サフラン 使用部位:柱頭 用途:民間薬:ヨーロッパでは健胃・鎮静・通経薬 産地:大分県・熊本県・鳥取県・佐賀県、スペイン、フランス、イタリア;南ヨーロッパ・アジア原産 成分:クロシン その他:妊娠中の大量服用は胎児に影響する。 |
早春に紫色の花を咲かせるアヤメ科の球根植物です。地中海沿岸が原産地と言われ、わが国には比較的古く、文久年間の終わり頃(1860年代)渡来したと言われています。薬用や食用には花の中心から出る、3本に枝分かれした雌しべを用います。乾燥したものを「番紅花」と云い女性の冷え性や血行不良などに効ありと言われます。雌しべを乾燥した生薬は、10gを集めるのに1400ほどの花が必要で、さらに採集作業も手間がかかり、大変なことから価格も高価です。黄色の西洋薬膳とも言えるサフランライスも香りも良く、美味しいですね。(写真:森下信一、解説:清水虎雄)
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