ミシマサイコ(セリ科) |
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学名:Bupleurum falcatum Linné |
江戸時代、旧東海道の宿場町として栄えた三島の宿で、その周辺で採集され、販売されていたサイコの評価が高く、自然にミシマサイコと呼ばれるようになりました。かっては関東以西、四国、九州などの山野に自生していましたが、乱獲され、今ではほとんど見られなくなりました。薬草の多くは、中国等から輸入されていますが、サイコは国内で生産されている数少ない薬草の一つです。根を乾燥したものを「柴胡」と呼び、いろいろな漢方薬に処方されます。なかでも肝機能の改善に用いられる有名な処方「小柴胡湯」などの主要生薬です。(写真:森下信一、解説:清水虎雄)
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