クズ(マメ科)

 

08/8/13

 

 

学名:Pueraria lobata Ohwi
生薬名:カッコン(葛根) 、カッカ(葛花)
使用部位:根、花
用途:漢方処方用薬:葛根;発汗、解熱、鎮痙作用(葛根湯)葛花;眩暈、二日酔い(葛花解醒湯)
産地:長野・群馬・新潟・滋賀・愛知県、中国
成分:プエラリン
その他:日本薬局方

 

秋に大きな葉っぱの中から赤紫の花を咲かせる、マメ科の植物です。その根は直径20cm、長さ1〜2mにもなります。乾燥した物を「葛根」と言い葛根湯など多くの漢方処方に配合されます。昔は風邪を引いたとき、暖かい「くず湯」を母親が飲ませてくれたものです。食品に用いられる「くず粉」は、乾燥した根を粉にし、何回も何回も水にさらして大変手間をかけて作られます。最近は「くず粉」と書いてあっても、よく見ると「いもの澱粉」が多いようです。なじみの深い「くず粉」を用いたものに、くず餅、くず飴、くず桜やくず饅頭などあります。(写真:森下信一、解説:清水虎雄)

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