ベニバナ(キク科)

 

 

学名:Carthamus tinctorius L.
生薬名:コウカ(紅花)
薬用部分:花
用途:漢方処方用薬、血液循環促進(紅藍花酒)
その他:日本薬局方

 

キク科で管状花をつける、エジプト原産の越年草で、花から紅をとることから名付けられました。口紅、食紅や染料に用いる紅色の色素は、黄色い色素サフロールイエローを除き、カーサミンを酸性処理したものです。民間では管状花を陰干した「コウカ」を婦人病、通経等に用い、漢方では婦人の血行障害治療などの目的で、通導散等の処方に配合されます。種子から絞ったベニバナ油(サフラワー油)には血管に沈着するコレステロールを除く、リノール酸グリセリドが多量に含まれています。(写真:森下信一、解説:清水虎雄)

写真集目次

閉じる