ボタン(ボタン科)

 

 

学名:Paeonia suffruticosa Andrews
生薬名:ボタンピ(牡丹皮)
使用部分:根皮
用途:漢方処方用薬:消炎・鎮静・鎮痛・駆お血作用(大黄牡丹皮湯)
成分:モルシン
その他:日本薬局方

 

わら囲いの中で咲く寒牡丹、なかなか風情がありますね。春5月頃に咲くボタンの名園は奈良の寺院が多いようです。それは9世紀の初め頃、僧空海が中国から持ち帰ったと伝えられていることと、関係があるからかも知れません。薬用には根茎の皮の部分が用いられ、生薬名を「牡丹皮」と言い、女性向きの漢方処方などに配合されます。観賞用の牡丹はほとんど、シャクヤクの根茎に接ぎ木をしたものです。そのため薬用の牡丹としては、「根っから牡丹」でなければ使われません。(写真:松本一男、解説:清水虎雄)

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